HPやLPの制作を依頼すると、「ワイヤーフレーム」「FV」「CTA」など、聞き慣れない言葉が出てくることがあります。すべてを覚える必要はありませんが、よく使う用語の意味を知っておくと、制作会社やデザイナーとの認識合わせがスムーズになります。
この記事では、HP・LP制作の打ち合わせで特によく登場する用語を、できるだけわかりやすく解説します。
まず知っておきたい基本用語
HP(ホームページ)
一般的には、会社・店舗・サービスなどのWebサイト全体を指します。たとえば「会社概要」「サービス紹介」「採用情報」「お問い合わせ」など、複数のページで構成されたサイトです。
ただし、本来の英語で「homepage」はWebサイトの入口ページを指すことがあります。打ち合わせでは認識違いを防ぐために、「サイト全体」なのか「トップページ」なのかを確認すると安心です。
LP(ランディングページ)
LPは、商品購入、資料請求、予約、問い合わせなど、一つの行動を促すことに特化した縦長のWebページです。「広告から遷移する専用ページ」として使われることも多くあります。
会社案内を目的とするHPに対して、LPは「このサービスに申し込んでもらう」「キャンペーンへ参加してもらう」といった目的が明確です。
トップページ
Webサイトを開いたときの入口になるページです。サイトの顔となるため、会社やサービスの特徴、主要な導線、お知らせなどを掲載することが一般的です。
下層ページ
トップページ以外のページを指します。会社概要、料金、サービス詳細、よくある質問、お問い合わせページなどが該当します。
コンテンツ
Webサイトに掲載する中身全般のことです。文章、画像、動画、図表、事例、Q&Aなどが含まれます。「コンテンツを用意する」と言われた場合は、掲載する原稿や素材を準備する意味で使われることが多いです。

企画・設計の段階で出る用語
要件定義
制作するWebサイトの目的、必要なページ、機能、公開時期、担当範囲などを整理して決める作業です。ここが曖昧だと、途中で修正や追加費用が発生しやすくなります。
たとえば「問い合わせを増やしたい」「採用応募を集めたい」「予約を受け付けたい」といった目的を、最初に共有することが重要です。
ターゲット
Webサイトを見てほしい相手、つまり想定するお客様や求職者のことです。年齢、職業、悩み、利用シーンなどを具体的にするほど、デザインや文章の方向性を決めやすくなります。
ペルソナ
ターゲットをさらに具体的な一人の人物像として設定したものです。たとえば「東京都在住、30代、初めて住宅購入を検討している共働き世帯」のように整理します。必須ではありませんが、訴求内容を考える際の基準になります。
サイトマップ
Webサイトにどのページを作るかを一覧にした設計図です。ページ同士の親子関係や、全体の構成を確認するために使います。
「サイトマップをご確認ください」と言われたら、必要なページに漏れがないか、ページ名がわかりやすいかをチェックしましょう。
ワイヤーフレーム
ページ内に何をどの順番で配置するかを示す、簡易的なレイアウト図です。通常は白黒で作られ、デザインの完成見本ではありません。
ワイヤーフレームの確認では、色や装飾よりも「必要な情報が入っているか」「伝えたい順番になっているか」「問い合わせボタンが適切な位置にあるか」を見ることが大切です。
導線
ユーザーがサイト内を移動し、最終的に問い合わせや購入などへ進む流れのことです。たとえば「トップページ→サービス詳細→料金→お問い合わせ」のような経路を指します。

デザイン・画面に関する用語
FV(ファーストビュー)
ページを開いて最初に表示される範囲です。特にLPでは、訪問者が読み進めるかどうかを左右しやすい重要な部分です。
FVには一般的に、サービス名、特徴、メリット、メイン画像、CTAボタンなどを配置します。
メインビジュアル
トップページやLPの上部にある大きな画像・動画・コピーのまとまりです。サイトの印象を決める要素で、FVとほぼ同じ意味で使われる場合もあります。
バナー
別ページ、キャンペーン、資料請求などへ誘導するための画像型リンクです。「キャンペーンバナーを作る」という場合は、画像内の文字、写真、リンク先などを決める必要があります。
アイキャッチ
記事一覧やSNSで表示される、記事の内容をひと目で伝えるための画像です。ブログやお知らせを運用する場合によく使われます。
PC版・スマホ版
パソコン用とスマートフォン用の表示を指します。現在はスマホで見る人も多いため、PC版だけでなくスマホ版で読みやすいかを確認することが重要です。
レスポンシブ対応
パソコン、タブレット、スマートフォンなど、画面サイズに合わせて見やすく表示を変える対応です。通常のWeb制作では、レスポンシブ対応を前提にすることが一般的です。
UI(ユーアイ)
ユーザーインターフェースの略で、ボタン、メニュー、入力フォームなど、利用者が画面上で操作する部分を指します。
UX(ユーエックス)
ユーザーエクスペリエンスの略で、サイトを使った人が得る体験全体のことです。「目的の情報をすぐ見つけられた」「予約が簡単だった」と感じてもらえる状態が、よいUXの一例です。

原稿・素材に関する用語
原稿
サイトに掲載する文章です。会社紹介文、サービス説明、見出し、料金表の文言、よくある質問への回答などが含まれます。
制作会社が原稿作成を担当するのか、依頼側が用意するのかは契約内容によって異なります。「原稿は誰が、いつまでに用意するか」を早めに確認しましょう。
キャッチコピー
サービスや会社の魅力を短い言葉で伝えるメッセージです。FVや広告、パンフレットなどで使われます。
見出し
文章の内容を短く示すタイトル部分です。Webページでは、読者が流し読みしても内容を把握できるよう、見出しをわかりやすく付けることが大切です。
素材
サイト制作に使用する写真、ロゴ、動画、イラスト、PDF、商品画像などの総称です。ロゴデータは、背景が透明なPNG形式や、拡大しても画質が落ちにくいAI・SVG形式を求められることがあります。
フリー素材
利用条件の範囲内で使用できる写真やイラスト素材です。「無料」と書かれていても、商用利用の可否、クレジット表記の必要性、加工の可否などは素材ごとに異なります。
著作権・肖像権
写真、文章、イラスト、ロゴなどを利用する際に関係する権利です。他社サイトの文章や画像をそのまま転載したり、許可なく人物写真を掲載したりすることは避ける必要があります。

集客・問い合わせにつながる用語
CTA(シーティーエー)
Call To Actionの略で、ユーザーに次の行動を促す要素です。「お問い合わせはこちら」「資料をダウンロード」「無料相談を予約する」といったボタンやリンクがCTAにあたります。
LPでは、CTAの文言、色、配置場所が成果に影響しやすいため、目的に合った表現を検討します。
CV(コンバージョン)
サイトで設定した最終的な成果を指します。資料請求、問い合わせ、購入、予約、会員登録などが代表例です。
何をCVにするかはサイトの目的によって変わります。たとえば採用サイトなら応募、店舗サイトなら予約がCVになることがあります。
CVR(コンバージョン率)
サイトを訪れた人のうち、どのくらいの割合がCVしたかを示す数値です。たとえば100人が訪問し、2人が問い合わせた場合、CVRは2%です。
SEO(エスイーオー)
検索エンジン最適化のことで、Googleなどの検索結果で見つけてもらいやすくする取り組みです。検索されそうな言葉を意識したページ作り、内容の充実、ページの読み込み速度への配慮などが含まれます。
SEOはすぐに結果が出るとは限らないため、公開後も記事追加や情報更新を続けることが一般的です。
フォーム
問い合わせ、資料請求、予約などのために、名前やメールアドレスを入力する画面です。入力項目が多すぎると途中で離脱される可能性があるため、本当に必要な項目に絞る考え方があります。
サンクスページ
フォーム送信や購入完了のあとに表示される「ありがとうございます」のページです。送信完了を伝えるだけでなく、資料の案内や次にしてほしい行動を示す場所としても活用できます。

公開・運用で出る用語
ドメイン
Webサイトの住所にあたる文字列です。たとえば「example.com」の部分を指します。会社名やサービス名に関連した、覚えやすい文字列を選ぶことが多いです。
サーバー
Webサイトのデータを保管し、インターネット上で表示できるようにする場所です。ドメインが住所なら、サーバーは建物や土地のような役割と考えるとイメージしやすいです。
SSL化
サイトと閲覧者の通信を暗号化する設定です。SSL化されたサイトはURLが「https」で始まり、ブラウザ上で安全な通信として扱われます。問い合わせフォームなど個人情報を扱うサイトでは特に重要です。
CMS(シーエムエス)
コンテンツ管理システムの略で、専門的なコードを書かなくても、記事やお知らせを更新しやすくする仕組みです。代表的なものにWordPressがあります。
WordPress(ワードプレス)
世界的に利用されているCMSの一つです。お知らせやブログを自社で更新したい場合に採用されることがあります。ただし、更新担当者の設定や保守体制もあわせて検討することが大切です。
テスト環境
公開前にデザインや動作を確認するための仮のサイト環境です。本番公開前に、誤字、リンク切れ、フォーム送信、スマホ表示などをチェックします。
本番環境・公開
実際にユーザーがアクセスできる状態のWebサイトを本番環境と呼びます。テスト環境で確認を終えたあと、本番環境へ反映することを公開といいます。
修正回数
デザインや原稿の変更を依頼できる回数です。制作費用に含まれる修正回数には上限がある場合もあるため、契約前に確認しておくと安心です。
保守・運用
公開後に行う更新、バックアップ、セキュリティ対策、不具合対応などを指します。サイトは公開して終わりではないため、誰がどこまで担当するのかを決めておくことが重要です。
打ち合わせで確認しておくと安心なポイント
- サイトの目的と、最も増やしたい行動は何か
- 必要なページ数と、各ページに載せる内容は何か
- 原稿、写真、ロゴなどの素材は誰が用意するか
- スマホ表示や問い合わせフォームは制作範囲に含まれるか
- ドメイン・サーバーの契約者と管理者は誰か
- 公開後の更新、保守、修正にはどの程度の費用がかかるか
- 修正回数、納期、公開までの確認手順はどうなっているか
まとめ
HP・LP制作では専門用語が多く見えますが、まずは目的、ページ構成、原稿・素材、問い合わせへの導線、公開後の運用を押さえれば、打ち合わせの内容を理解しやすくなります。
わからない用語が出たときは、そのままにせず「この場合の意味を教えてください」「こちらで準備するものはありますか」と確認することが大切です。言葉の意味だけでなく、担当範囲や期限まで具体的に確認すると、制作をスムーズに進めやすくなります。


