Instagramを使用している年齢層は10~30代が70%以上と言われており日本人では約4人に1人と言われています。
しかしInstagramをマーケティングツールとして利用する人はまだまだ少ないそうです。
「SNS担当になったけど、どうやって運用したらいいのかわからない」
「Instagramを利用したマーケティングって、何をしたらいいの?」
と思われる方もいるかもしれません。
SNSの運用を代行してくれる企業もありますが、それでは費用がかかってしまいますよね。
そんなお悩みの方向けに今回はInstagramでのマーケティング、また成功させるコツなどを説明していきます。
Instagramをマーケティングツールとして利用することができれば、きっと集客や売り上げにも繋がることでしょう。
そもそもInstagram(インスタ)でのマーケティングとは
Instagramマーケティングとは、Instagramを使用しプロモーションをするマーケティング戦略のことをいいます。とくに若い世代を対象とした企業のブランディングや商品認知の拡大、販売などにも効果的とされています。
時代の変化により今では企業がSNSを通して集客や商品の販売を行うことが主流となりつつあります。
人々の日常生活の一部となっているSNS。その中でもInstagramは他のSNSと比べて画像加工機能が充実しており、クオリティーの高い画像で商品をPR、ブランディングすることができるためマーケティングとは非常に相性が良いとされています。
個人でもインスタマーケティングはできるのか?
結論から述べると個人アカウントでもインスタ集客は可能です。
「SNSをきっかけに初めて利用するECサイトで商品を購入したことがあるか?」という質問に対し
「ある」と回答した人が約55%、またTwitterやFacebookなどSNSの中でも一番「ある」と回答した人が多かったのがInstagramで約60%でした。
これまではInstagramといえば友達の近況や芸能人のプライベートを見て楽しむものでしたが、最近ではInstagramで情報収集を目的としている人が増えています。
情報収集を目的としていることにより、ユーザーが自主的に興味があるものを検索するため、フォロワー数などが少ない個人アカウントの場合にも、ユーザーから見つけてもらいやすくなり集客効果が期待できるのです。
またInstagramの利用者も年々増えており、利用者が多ければユーザーの数だけ見込み客を獲得できる可能性があります。利用者数が多いことも集客するためのメリットの一つです。
インスタで個人アカウント始める前に確認しておきたいこと3点
次にInstagramのアカウント運用開始前に確認しておきたいポイントを紹介していきます。
①アカウントのコンセプト(基本、概念)は決まっているか
まず最初に決めるべきことはコンセプトを明確にすることです。
どんなものに重心を置いているかわからないアカウントでは、集客にも繋がりにくく、また集客以前にフォロワー数や投稿の閲覧数も増えません。
初めてアカウントを訪れるユーザーが、自分の過去の投稿をじっくり見てくれるわけではありませんので、ターゲットのユーザーがパッと理解しやすく、且つシンプルに説明できるコンセプトであることが重要となります。
またコンセプトを決めておくことで発信内容のブレも防げます。
②コンテンツの分析・改善をする
単に商品を紹介しているだけのアカウントでは閲覧数もフォロワー数も伸びません。
アカウント運用を続けていく上で、ユーザーの反応を見ながら改善することが効果的となります。
そのためにはまず個人のアカウントをプロアカウントへ変更する必要があります。
プロアカウントへ変更すると、インサイト機能や広告機能などが追加されます。
アカウントを切り替えるだけで集客に活用できる機能が使えるのは、Instagramならではの魅力といえます。
・プロアカウントとは
インスタグラムから情報を発信したり、データ収集ができたりと、Instagramのアカウントを利用する際に”役立つツール”が使用できる企業利用者に特化したアカウントです。
企業、店舗の情報やサービス、お客様とのコミュニケーション、宣伝や集客、認知度を高めるためにも役立つアカウントとして、活発に利用されています。
・インサイト機能とは
インサイトとは1つの投稿のいいね数やリーチ数などを計算してくれる機能です。
基本的な数字はもちろん、フォロワー以外のユーザーにどれだけ投稿が届いたのか、タイムラインに表示されるフォロワー投稿の理由なども確認できるため、インサイト機能の使い方を理解できれば費用が発生することもなく効果的に集客分析、改善をすることが可能になります。
プロアカウントへ変更をしていない人はアカウントを立ち上げ次第、変更するようにしましょう。
③投稿頻度の設定をする
投稿頻度は多ければ多いほどよいというわけではありません。むしろユーザーのタイムラインが埋まってしまいストレスを感じさせてしまう可能性もあります。
そのため投稿する頻度や時間帯を決めるようにしましょう。
また投稿頻度や時間帯を決め、告知をすることは閲覧数の増加に効果的です。
いつ投稿されるかわからないアカウントを都度チェックするユーザーは非常に少ないため、「毎週火曜、金曜の午後19時に投稿する」のように事前に頻度と時間帯を告知しておけば、ユーザーもあなたのページを開く頻度も上がり、またこのように続けていけばユーザー側もあなたの投稿を見ることが習慣になるかもしれませんね。
また投稿頻度としては1日1~2投稿が理想、ユーザー側は「量より質」を求めている傾向があります。
時間帯は
朝通学、出勤時(7時~9時)
休憩時間(12時~13時)
帰宅後~就寝前(19時~22時)
上記時間がInstagramにアクセスしている人が多くいる時間帯ですが、とくにユーザーが集中的にInstagramを開いている時間帯は帰宅後~就寝前なので、この時間内に投稿することがおすすめです。
投稿は自身のブランディングの場と捉え、質の高いコンテンツを長期的に投稿できるよう投稿頻度などむやみに変更せず徹底していきましょう。
インスタ個人アカウントでのマーケティングを成功させる5つのコツ
次に実際に集客をするために、成功するコツをご紹介いたします。
・アカウントのプロフィールを整える
まずは個人アカウントを知ってもらい気にってもらうため、プロフィール欄を整えましょう。Instagramのプロフィールの文面はユーザーがフォローするかどうかを決める判断基準となります。150文字以内となるため、ご自身の情報(年齢やお住まいなど)を入れつつ、シンプルで且つ魅力的な文面にしましょう。
また上記で述べたプロアカウントに設定変更をするとURLや連絡先などの入力をすることも可能になります。
また過去にストーリー機能で投稿したものをアーカイブとして残せる機能(ハイライト機能)が存在し、投稿を見逃したユーザーでも後で確認ができます。ハイライトは複数作成することが可能なため、過去の投稿も上手くまとめ、見えやすいように設定しましょう。
「このアカウントはこういうことを発信するアカウントなんだ」と一目でわかってもらえるようなプロフィール欄がベストとなります。
・投稿画像は統一感を重視する
ビジネス目的でInstagramを利用するなら投稿の世界観は統一しましょう。
Instagramのフィード投稿は一投稿につき十枚画像を設定することができますが、一枚目の画像は一番初めに目にするため、とても重要になります。
また使っている端末にもより異なりますが、スマートフォンからプロフィールページを開くと画面いっぱいに表示される投稿数は最大で9枚。
この9枚が統一性のない画像や色合いだと見ているユーザーも何が伝えたいのかいまいち汲み取ることができません。
つまり9枚の投稿を1セットと捉え、どの投稿が合わさっても統一されていることが重要です。
一枚目の画像は印象に残るような画像、また過去の投稿画像とも統一性を持たせるようにしましょう。
一目であなたのアカウントは何を発信しているのか、これらを投稿の内容から明確にしていきましょう。
・投稿する記事には集客動線につなげる工夫をする
プロフィール欄では載せきれなかった商品やサービスのことなど、提供するものを詳しく記載しましょう。
また投稿する際には必ずこちらも載せるようにしましょう。
・販売先のURL
・プロフィールページのURL(@アカウントなど)
上記の情報の記載がない場合、見ているユーザー側もただ投稿を見て終わってしまう可能性があります。それでは集客にはつながりませんよね。
そのため投稿文には集客につなげる動線をきちんと表記し、見ているユーザーが投稿から販売先やプロフィールページに訪れるような工夫をすることが必要です。
窓口を増やし一人でも多くの人の目が触れる仕組みを構築して下さいね。
・ユーザーとコミュニケーションをとる
ただ投稿するだけではなく、ユーザーともコミュニケーションをとるようにしましょう。コミュニケーションを取ることで、ユーザーにも親近感が生まれより信頼関係を構築できます。
またユーザーに「共感」を持ってもらえるような投稿も心がけましょう。
売上を重視することはとても大切ではありますが、売上重視が全面に出すぎた投稿を続けると集客がうまくいかなくなることもあります。
ユーザーの一人一人と会話をしている、と思いならが投稿文を考えてみると見込み客の心にも響きやすくなり、読み手の心にも深くささるような内容になるはずです。
・ハッシュタグ付きの投稿をする
Instagramでは、ユーザーが情報を検索するとき、基本的にハッシュタグが使用されます。そのため多くのユーザーに見つけてもらうにはハッシュタグ付き投稿が欠かせません。
ただし、世界で数十万、数百万と使用されているハッシュタグは返って投稿を見つけてもらうことが難しくなるため、数千~数万ほどのハッシュタグを設定することがおすすめです。
例えば「#カフェ」で検索をかけると2022年10月現在で2,778万件もの記事があります。それでは見つけてもらうことがとても困難です。
そのため「#表参道カフェ」や「#カフェさんぽ」のように特定のものを付けて投稿すると見つけてもらえやすくなります。
また投稿と全く関連のないハッシュタグを付けることは逆効果です。ハッシュタグはその投稿に対しての目次となるようなものですので、注意してくださいね。
インスタ集客の参考になる個人アカウント3選
次に個人のInstagram運用で参考になるアカウントを3つ紹介していきます。
参考になるアカウントを見つけ、良いところを収集できれば自分のアカウントにも活かすことができます。
気になるアカウントがあれば今のうちにフォローをしておきましょう。
①白水 桃花さん(nemuiasaa)
白水 桃花さんは女性人気の高いインフルエンサー。アカウントは女性向けにおすすめのコスメやアクセサリーなどを紹介しているのですが、特に魅力的なのが写真のトーンに一貫性がある部分です。撮影した写真も明度が同じく統一されています。
また画像と文字を使い分け、とてもわかりやすく商品の解説をしているのもポイント。
ストーリーズなのではユーザーの質問にも答え、フォロワーとの関係性も深めています。
②YUKIさん(001y_k_)
YUKIさんのアカウントは旅行、ファッション系の女性向けのアカウントになります。ストーリーで投稿したものがハイライトに綺麗にまとまっており、ついつい見入ってしまうような見せ方になっています。
日常の投稿にも共感できる文章が上手に書かれているので是非参考にしてみてください。
③町田ようたさん(yota_diet)
町田ようたさんのアカウントは、いろんなトレーニングを紹介しているダイエット向けのアカウントです。
フィード投稿がとても見やすく、一枚目の画像はその投稿に対しての表紙部分、二枚目以降はは町田さんの思いやトレーニング方法などを動画できちんと説明しています。こちらの町田さんも事前に質問などを用意され回答するといったような、フォロワーの方との関係性を築いています。
【個人アカウントでインスタマーケティングを行うコツ】まとめ
今回は、Instagramの個人アカウントでマーケティングを行うコツについて参考になるアカウントも交えて紹介しました。
個人アカウントでもマーケティングはできますが、実践すれば簡単に集客数が伸びるわけではありません。
上記を踏まえ適切かつ定期的にアカウント運用を行うことでマーケティングの成功へとつながっていくのです。
どの商品やサービスを提供するかにもより、多少異なりますが集客を始めるにはまずは目的やターゲットを決めることが肝心です。
そして見込み客を増やし、フォロワーを得るためにはユーザーとコミュニケーションをとり、よりユーザーが求めていることを明確化していくことが重要とされます。
すぐには成果が出ないかもしれません。しかし日々運用し、積み重ねながら理想の成果を実現していきましょう。