企業によってはSNS運用を開始して、マーケティングの効率化を狙うこともあるでしょう。SNSで多くのユーザーにリツイートやフォローをしてもらえれば、宣伝やブランディング効果、また商品やサービスの購買促進を促すことができます。
ただ、SNSによる運用はコツはやポイントがあり、開始しても成果を得られるわけではありません。そのため、代行業者への依頼を検討できますが、費用相場は選び方について把握しておきたいでしょう。SNS運用代行の相場と選択方法について紹介しましょう。
SNS運用の費用相場から分かるポイント
SNS運用を行うときは、コストがかかるため費用を準備しなくてはいけません。しかし、どれくらいの相場になるのか把握していなければ、資金の準備もできないでしょう。SNSの費用相場は依頼内容によって異なるため、それぞれ紹介しましょう。
定期的な投稿にのみであれば10万円ほど
TwitterやInstagram、facebookなど各種のSNSの投稿を行う際は相場として月額10万円程度です。投稿は事前に企業から依頼したものを使用するのか、代行業者に任せるのかにより金額が変動します。また、月に投稿する数やプランなどによっても費用は変わるため、どこまで作業してもらえるのか確認しておくことが大事です。
写真や動画を投稿するとユーザーからコメントやリプライなどの反応が生じるはずですが、返信作業は業者側で行わないため自社で対応する必要があります。投稿のみだと不便な点も多いですが、アカウントで定期的に発信したいなど、継続していきたい場合に利用を検討できるでしょう。
コメントの確認や返信・レポーティング
投稿作業に加えて、コメントの確認や返信、レポーティングの依頼も含めると月額10〜30万円が相場です。商品の宣伝やサービスのキャンペーンなどを投稿すると、ユーザーから「いいね」やコメントが返信されるでしょう。
その際、業者に依頼しておくと、ユーザーの質問や疑問に合わせて適した返信をしてくれるため、自社で対応する必要はありません。また、簡易的でも毎月レポート作成をしてもらえるなら、ユーザーからのコメントに対する返信や毎月の成果についても共有することができ、投稿品質を高めることが可能です。
特に、SNS運用が軌道にのってくるとコメント数も多くなるため、自社の部門だけでは対応できない可能性もあります。そのため、課題分析や戦略設計について結果を残したい場合、費用を30万円ほど準備しておくのがおすすめです。
詳しい効果測定や定期ミーティング・広告の運用代行
SNSのアカウント運用に加えて広告の運用サポートまで行って欲しい場合は、月額50万円以上の費用相場になるでしょう。SNSの運用では継続して成果を出すために効果測定をして、どのようなユーザー層のアクセス数が多いのか、アプローチ方法はどうすべきかなど、分析する部分が多いです。
自社でノウハウが少ない場合やITリテラシーやSNSについて知識やスキルが不十分であるなら、運用代行に全てを任せるのも1つの方法です。また、月1回程度のミーティングを代行業者にしてもらうなら、ノウハウの共有や課題への取り組みなども分かりやすくなるため、より改善部分を理解しやすくなります。
広告の運用代行も任せることで、キャンペーンなどにより集客やリピーターの獲得も見込めるため、企業にとっては作業がほぼ無く楽になります。ただ、広告運用は別途費用がかかることもあるため注意しましょう。
運用代行の費用は助成金やIT導入補助金の利用も検討できる
SNS運用で代行業者に依頼するときは、費用が高くなることも考えられます。そのため、SNSを活用したくても費用によって利用が難しく思えることもあるでしょう。その際はIT導入補助金や助成金の活用を考えることができます。
例えば、ホームページ制作であれば、IT導入補助金は最大450万円、持続化補助金であれば最大200万円支給してもらえる可能性があります。補助金や助成金の金額は自治体や利用する選定業者などによって変わるため、しっかり把握しておくことが大事です。SNS運用代行への支払いに利用するときは、原則として契約前に申請しなくてはいけないため、発注先選びと並行して進めていくようにしましょう。
SNS運用代行の選び方とは
SNSの運用代行によって管理を考えているなら、選び方についてもポイントを把握しておくことが大事です。SNS代行業者によって特徴や強みなどにも違いがあるため、自社にマッチするのか確認することが重要です。以下のポイントを押さえて選択しましょう。
費用と作業内容が明確か
SNS代行業者に依頼するときは、費用と作業内容が適しているのか確認する必要があります。SNSの代行サービスは費用とメニュー、作業内容について記載していますが、明確であることは条件です。代行業者によってはサービスが簡易的にしか記載しておらず、運用を委託した際に作業がサービスに含まれていないというトラブルもあります。
もし、サービス内容を確認したい場合は問い合わせフォームやメール、電話などで詳細な点を確認しておくのがおすすめです。また、作業して欲しい場合に追加料金が発生するのかも確認して、進めていくようにしてください。
運用実績があって信頼できるか
SNS運用で代行サービスを利用する際は、業界でも実績を持っているのか確認しましょう。SNS運用でも業界によってアプローチの方法が異なり、自社の使用するアカウントだと効果が薄れてしまうこともあるからです。
例えば、自社で使用するSNSがTwitterであっても、依頼した業者がInstagramで実績を残しており、他の媒体ではイマイチの場合、期待した効果を得られない可能性があります。また、そもそも実績を残せていない業者だと、依頼しても目的を達成できるのか不安も生じます。
実績はホームページを確認することで達成した件数、どのようなブランド企業が依頼した過去があるのかなど把握できます。実績が高いほど効果測定も期待できるため、契約前に確認しておきましょう。
【まとめ】SNS運用代行は相場と選択が大事
SNS運用代行サービスを利用するときは、まずコストバランスを確認しましょう。その後、SNS運用代行サービスの特徴を確認して、自社に合うのか比較すると、最適な業者を選ぶことができるはずです。選択を間違えないように慎重に詳細な点を確認することは大事なポイントです、ぜひ利用を検討してください。