運用している公式ホームページにユーザーを呼ぶために、SEO対策を行うのはもはや常識。
更に近年、MEO対策というフレーズを耳にしたことがある方も多いと思います。
この記事ではSEO対策でもよく聞くクリック率について、MEO対策ではどのように扱うのか解説していきます。
SEO対策におけるクリック率のおさらい
クリック率(CTR)とは、検索結果に表示されたページや広告の中でユーザーにクリックされた割合を指し、「クリック回数 ÷ 表示回数 × 100」の計算式で求められます。
SEOにおいてクリック率は、検索結果でユーザーがページにどれだけ関心を持っているか示す重要な指標であり、ユーザー流入のきっかけとなります。
クリック率が高いページは、ユーザーが検索結果で目にした際に興味を持たれやすいページであることを示しています。
Googleはこのクリック率を評価の一環として考慮しており、高いクリック率のページは「ユーザーにとって有益」とみなされ、検索順位が上がりやすくなります。
したがってSEO対策においてクリック率の向上は、上位表示を目指すために欠かせないものとなっています。
検索順位とクリック率の関係
クリック率は検索順位によって変動し、特に上位表示されたページほど高くなります。
例えば、検索1位のクリック率はおおよそ30%前後であるのに対し、5位以下になると5%以下に下がる傾向があります。
また、PCとモバイル端末でもクリック率には違いがあります。
両者を比較した際、検索順位1位のクリック率はPCの方が高いですが、検索順位3位以下だとモバイル端末のクリック率が高めです。
このため、PCとモバイル両方を考慮した対策も重要です。
クリック率を向上させるためのポイント
クリック率を上げるには、検索結果に表示されるタイトルとメタディスクリプションの改善が効果的です。
魅力的なタイトルと要点やメリットが伝わるメタディスクリプションを意識することで、ユーザーの興味を引きやすくなります。
また、競合との差別化を図るため、ユーザーにとって「独自性がある情報」や「役立つ内容」が含まれていると、クリック率の向上に役立ちます。
MEO対策ではクリック率を確認できない?
上記でSEO対策におけるクリック率について解説しました。
MEO対策でもクリック率は重要な要素になるのでしょうか?
実はMEO対策の場合、そもそも正確なクリック率は確認できないのです。
詳しく下記で説明していきます。
MEO対策におけるクリック率とは
MEO対策におけるクリック率は、表示された全ての検索結果に対して、Google検索の結果ページ上部に表示される「ローカルパック」と呼ばれる地図枠がどの程度クリックされたかを示します。
ローカルパックは検索結果の上位に地図とともに表示されるため、視覚的なインパクトが強く、近隣店舗を探しているユーザーにとって非常に目立つ要素となります。
このため、SEOの1位表示と同等か、それ以上のクリック率が期待できる場合もありますが、必ずしも高いクリック率が得られるわけではありません。
ユーザーが特定の目的を持って店舗を探している場合のみクリックされることが多く、実際のクリック率はSEO対策の平均CTRである10%程度といわれています。
MEO対策でクリック率を確認できない理由
SEO対策におけるクリック率はツールで確認できますが、MEO対策においては正確なクリック率を測定する方法が提供されていません。
つまり登録したGoogleビジネスプロフィールの管理画面では、検索結果やGoogleマップ内での店舗ページがどの程度クリックされたかは分からないのです。
ただし、Googleビジネスプロフィールの「インサイト」機能を使えば、MEOの効果をある程度は把握可能です。
この機能では、ユーザーがクリックした店舗ページ内で「ウェブサイトを訪問」「ルート検索」「電話をかける」などの行動をとった数を確認できます。
したがって、インサイトレポートを活用することで、ユーザーが実際に店舗に関心を持っているかを判断でき、またMEO対策の効果を測るための指標にすることも可能です。
Googleビジネスプロフィールの「インサイト」で確認できるデータ
Googleビジネスプロフィールの「インサイト」ではクリック率の代わりとしてその他のデータをもとにユーザーの動向を分析し、集客施策に活かすことが重要になります。
以下に代表的なデータの項目を紹介します。
検索方法と検索語句
インサイトでは、ユーザーがどの方法で店舗情報にたどり着いたかを「直接検索」「間接検索」「ブランド検索」の3つに分類して把握できます。
直接検索は店舗名や住所での検索、ブランド検索は店舗名やブランド名の検索、間接検索はサービス名・商品名の検索や「新宿 カフェ」のように具体的ではないもののある程度目的が決まっている検索を指します。
この中でも間接検索はMEO対策で重視する要素となります。
また検索に使われた語句も表示されるため、人気キーワードを把握しキーワード選定の参考にできます。
ユーザーの行動履歴
ユーザーがビジネスプロフィールを見た後に取った行動も確認できます。
具体的には「電話をかける」「メッセージを送る」「ルートを検索する」などのアクションが表示され、行動傾向をグラフで視覚的に確認可能です。
こうしたデータを基に、ユーザー行動に合わせた対応強化や改善を行っていきます。
ルート検索数
Googleマップを通じて、どのくらいのユーザーが店舗までのルートを検索したかもインサイトで追跡できます。
これにより、来店意欲の高いユーザー数を把握でき、来店促進のための施策に役立てることが可能です。
メニュー・写真の閲覧数
インサイトでは、ユーザーがメニューや店舗写真を閲覧した回数も確認でき、写真やメニューの最適化に活用可能です。
閲覧数の多い写真を目立つ位置に配置したり、最新のメニュー情報を反映したりすることで、ユーザーの関心を引きつけやすくなります。
電話発信数と履歴
ユーザーがプロフィール上で電話・メールをした回数やその日時も追跡可能です。
特定の曜日や時間帯に問い合わせが集中する傾向を把握し、対応体制の強化や営業時間の調整など、柔軟な対応が可能になります。
Webサイトのアクセス数
自社サイトへのアクセス数もインサイトで確認できます。
Googleビジネスプロフィールに自社サイトのURLを設定しておくと、ユーザーがプロフィールからさらに詳細情報へとアクセスする動線ができます。
定期的にアクセス数を確認し、集客の傾向や効果測定に役立てましょう。
【まとめ】
MEO対策ではGoogleビジネスプロフィールのクリック率は確認することはできません。
しかしインサイトデータを確認することで、マイビジネス画面の「ウェブサイト」や「ルートを検索」「電話をかける」のボタンをどのくらいクリックしているかが分かるため、そこからGoogleビジネスプロフィールの利用ユーザー数を推測することが可能です。
MEO対策を成功させるには、クリック率の代わりにインサイトデータを定期的に分析して、Googleビジネスプロフィールなどに反映させることが重要です。
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