いまや世界中で知らない人はいないと言われるInstagram。
トラブルにまきこまれたらどうしよう…と子どもがInstagram登録を行うのを不安に思う保護者の方も多いと思います。
今回の記事ではそんな方におすすめな「ペアレンタルコントロール」という機能について解説していきます。
Instagramのペアレンタルコントロールとは?
Instagramにはペアレンタルコントロールという機能があります。
これは13歳以上の子どものアカウントについて、保護者(18歳以上)が管理できる機能です。(12歳未満はInstagramのアカウントを作成できない)
ペアレンタルコントロールで利用できる機能は以下の様になります。
アカウント管理
保護者は、子供のInstagramアカウントに対して時間制限を設定することができます。
さらに、アカウントのプライバシー設定や、不適切なコンテンツに関する設定、メッセージを送信できる利用者の設定なども確認することができます。
また子どもがアカウントや投稿を報告した際、通知を受け取って報告の内容を確認できます。
使用時間の制限
子供がInstagramを使う時間を設定・確認できます。
これにより1日の使用時間の上限を設定したり、使用可能な時間帯を制限したりすることが可能です。
また休憩時間を設定することができます。
その時間の間はInstagramが使えなくなります。
フォローしている・されているアカウントの管理:
保護者は、子供が誰をフォローしているかや、誰が子供をフォローしているかを確認することができます。
また、子どもがブロックしたアカウントも確認可能です。
子どもが18歳に達した場合、ペアレンタルコントロールは自動的に終了するため注意しましょう。
Instagramのペアレンタルコントロールのメリット
動画や写真投稿を中心としたSNSであるInstagramは、若者を中心に幅広い世代に人気です。
Instagramは様々な刺激に満ち溢れている一方、以下のような危険も潜んでいます。
個人情報の流出
Instagramに上げた写真や動画の背景から場所を特定されたり、知り合いとのコメントによる会話から学校や最寄り駅が特定されたりする可能性があります。
個人情報が漏れると、ネットストーカーの被害に遭う危険性も高くなります。
しつこいコメントやDMなどInstagram上の被害だけではなく、実際の生活圏で待ち伏せされるという悪質なケースもあります。
いじめ問題
若い世代の利用が多いInstagramでは、現実のようにいじめ問題が起こっているパターンもあります。
例えばストーリーにいじめの動画や陰口などを投稿する、いじめターゲットのなりすましアカウントを作り本人のふりをして暴言や嘘の投稿を行うなどの陰湿な手口のものも多くあります。
SNS依存
昼夜問わずに様々な人の投稿を見ることができるInstagram。
Instagramをずっと見続けてしまい生活に悪影響が出たり、過剰にコメントやいいねを気にする…といったSNS依存になる可能性も。
見知らぬ人との繋がり
Instagramは遠い場所に住む様々な年代の人と気軽につながることができます。
これはInstagramのメリットですが、それはよくわからない相手とも簡単に繋がれてしまうということの裏返しでもあります。
気づかず犯罪に巻き込まれたり、実際に会う約束をして危険な目に会うケースが増えています。
Instagramにはこういったリスクが存在しています。
このリスク対策として設定されたのがペアレンタルコントロールです。
まだSNS経験が少ない子供にとって、こういったリスクに一人で対応するのは難しいでしょう。
かと言って、大きくなるまでInstagramを禁止するというのも現実的ではありません。
ペアレンタルコントロールを使用し親が管理することで、Instagramで起きうるトラブルを防止しつつ、SNSとの適切な付き合い方を学べるというメリットがあります。
Instagramのペアレンタルコントロールの設定方法
ペアレンタルコントロールの設定は
- 保護者から子ども、または子どもから保護者にリクエストを送る
- 贈られた側が48時間以内に承認
- 制限時間などの管理設定を行う
という流れで行います。
ここで注意したいのは、
- 承認相手が却下すると設定できない
- 子どもが勝手に解除できる
という点です。
そのため、ペアレンタルコントロールはよく話し合って双方納得してから導入する必要があります。
ペアレンタルコントロールをリクエストする
この際の注意点としては、リクエスト自体はInstagramで行うものの、その際リクエストを相手へ送る際の連絡手段は、メッセージなどInstagram以外のアプリになることです。
Instagram内ではないため、どのアプリで送るか相手にあらかじめ伝えておきましょう。
子どもが保護者にリクエストを贈る場合
- プロフィール左下にある三本線(その他)クリック
- 「設定」をクリック
- 「ペアレンタルコントロール」をクリック
- 画面を確認後、「次へ」をクリック
- 「招待を作成」をクリック
- 招待リンクをコピーしてから、選択したアプリに貼り付けて保護者に送る
保護者が子供に送る場合
- プロフィール左下にある三本線(その他)クリック→「設定」をクリック
- 「ペアレンタルコントロール」をクリック
- 「招待を作成」をクリック
- 画面を確認後、「次へ」をクリック
- 「招待をコピー」をクリックするか招待リンクをコピーしてから、選択したアプリに貼り付けて子供に送る
最初に送信後48時間以内であれば、リクエストは再送信できます。
48時間経過しても承認されない場合、もう一度リクエストをやり直すことも可能です。
ペアレンタルコントロールの承認/拒否
ペアレンタルコントロールは承認はもちろん、拒否も可能です。
子どもが保護者からのリクエストを承認する場合
- 招待リンクをクリック
- 「次へ」をクリック
- 承認する→「許可する」をクリック
承認しない→「拒否する」をクリック
保護者が子供からのリクエストを受け取った場合
- 招待リンクをクリック
- 「次へ」をクリック
- 承認する→[招待を承認する]をクリックします。
この後、その保護者が正しいことを子供が確認して承認が完了します。
(子供側のプロフィール画面→左下にある三本線クリック→「設定」をクリック
「ペアレンタルコントロール」をクリック→「許可する」をクリック)
承認しない→「招待を承認しない」をクリックします
保護者が利用時間などを管理する
- プロフィール画面から「設定」をクリック
- 「ペアレンタルコントロール」をクリック
- 表示された見守り中のアカウントをクリック
〇利用時間を設定するには「時間制限の管理」をクリック
1日の時間制限を設定するには、「オフ」をクリックし、1日の利用時間を選択し、「設定」をクリック
制限時間を超えるとアカウントがロックされて使用できなくなります。
〇Instagramを利用できない時間を設けたい場合、「休憩時間設定」→「オン」→「編集」
〇フォローしている、フォローされているアカウントを見るには「フォロワーとフォロー」をクリック
Instagramのペアレンタルコントロールの解除方法
保護者も子供も、いつでもペアレンタルコントロールを解除可能です。
また解除後、いつでもペアレンタルコントロールを再設定できます。
子どもがペアレンタルコントロールを解除
- プロフィール左下にある三本線(その他)をクリック
- 「設定」をクリック
- 「設定とアクティビティ」→「ティーンの安全に関する設定」をクリック
- 「保護者」の横にあるアカウントをクリック
- 「ペアレンタルコントロールを解除」をクリックします。
子どもがペアレンタルコントロールを解除した場合、すぐには解除されず24時間後に解除されます。
これは、途中で考えが変わり解除を辞めても問題ないように猶予が与えられているのです。
ただし、保護者がこの24時間の間ペアレンタルコントロールを解除すると、24時間待たずにコントロールが解除可能です。
(この24時間のしくみは利用できない場合もあります)
保護者がペアレンタルコントロールを解除
- プロフィール左下にある三本線(その他)をクリック
- 「設定」をクリック
- 「ペアレンタルコントロール」をクリック
- 左側のメニューの「アカウント」で、解除するアカウントをクリック
- 「削除」をクリック
- 「ペアレンタルコントロールを解除」をクリック
Instagramのペアレンタルコントロールの注意点
上記の設定や解除の仕方をみても分かるように、ペアレンタルコントロールは親だけでなく子供が簡単にリクエストを拒否したり解除したりすることが可能です。
つまり、ペアレンタルコントロールは親と子供双方が納得して初めて成り立つ機能なのです。
頭ごなしに厳しい制限をかけても何の意味もないどころか、却って子供が反抗したり、親に隠れて別のSNSを利用する…という可能性もあります。
必ずしっかりと話し合い、取り決めを行う事が一番重要です。
【まとめ】
様々な情報が溢れるInstagramは楽しい反面、リスクも大きい場所です。
プライバシーの侵害や犯罪、いじめなどのリスクを避けるには、慎重にInstagramを使うことが必要です。
楽しみつつトラブルなくInstagramを利用できるように、親がサポートしていきましょう。