若い世代を中心に人気の高いSNS・Instagram。
今やどの会社や店舗もInstagramの公式アカウントで情報を発信しています。
それを真似て自社のアカウントを作ってサービスや商品の宣伝を試みるものの、なかなか結果がでない…という方もいるのではないでしょうか。
その場合は、自社アカウントがきちんと属性認知(ジャンル認知)されているか確認してみましょう。
今回の記事では、そんなInstagram運用で重要な属性認知(ジャンル認知)について解説していきます。
インスタの属性認知(ジャンル認知)とは
「属性認知(以下本文中ジャンル認知と表記)」とはInstagramのAIに自社アカウントがどのジャンルに属するかを正しく認識させることを指します。
例えば、ファッションに関する投稿を中心に発信しているアカウントであれば「ファッション」、料理のレシピを紹介している場合は「料理」といった具合に、投稿内容に応じたジャンルがInstagram側に認知される仕組みです。
この認知を通じて、「Instagram内で特定のテーマに関連するアカウント」として扱われます。
ジャンル認知は、アカウント運用の方向性をInstagramに理解させるだけでなく、興味関心を共有するユーザーに効率的にリーチするための基盤となる仕組みです。
効果的に活用することで、フォロワーの拡大やアカウントの成長を後押しすることができます。
ジャンル認知の確認方法
そもそも自社アカウントが正しく認知されているのかどうか分からない…という場合には、
実際にジャンル認知を確認してみましょう。
ジャンル認知されているかは、別のアカウントで自分のアカウントのプロフィールを開き、「おすすめ」として表示されるアカウントを確認することでチェックできます。
表示されたアカウントが自社と似たジャンルであれば、ジャンル認知が適切に行われている証拠といえます。
インスタで属性認知(ジャンル認知)が重要な理由
ジャンル認知は、アカウント運用の初期段階から意識するべき重要な仕組みです。
正しく行うことで、Instagramを通じた効果的なマーケティングやブランディングを実現し、アカウントの成長を促進できます。
なぜジャンル認知がそれほど重要なのでしょうか?
その理由を以下で解説していきます。
ジャンル認知とInstagramの仕組み
Instagramのアルゴリズムは、ユーザーの興味関心を基におすすめの投稿を表示する仕組みを採用しています。
これは、Instagramが収益を広告から得ていることが理由となっています。
Instagramでは広告を多く見てもらうため、できるだけInstagramにユーザーを滞在させたいと考えています。
その結果ユーザーの興味関心を持つアカウントを表示し、ユーザーがInstagramを長時間閲覧するように仕向けているのです。
中でも検索タブは、フォロワー以外のユーザーにアカウントを知ってもらう絶好の場です。
たとえばファッションについての内容をよく投稿するユーザーには、同じようなファッションの投稿をよく見るアカウントの検索タブに表示される仕組みになっています。
一方で、ジャンル認知がされていないアカウントは、どのユーザーに表示すべきか判断されず、表示頻度が減少してしまいます。
また、急にアカウントのジャンルと異なる投稿を行うと反応率が低くなりがちです。
そのような投稿はAIにマイナス評価を与えることになり、全体の露出が下がる悪循環に陥ります。
例えばファッションに関する投稿を行っていたアカウントが突然車の内容を投稿すると、ジャンルのずれが生じ、AIの評価が下がる可能性があります。
これによりエンゲージメントが低下し、アカウント全体の評価が悪化する恐れがあります。
このようにInstagramは、自社のアカウントの方向性を定め、それをAIに認識してもらわないと、多くのユーザーに見てもらえないような仕組みになっているのです。
ジャンル認知の初期段階の重要性
またInstagramアカウントの成長は初期段階が非常に重要で、最初の50〜60投稿で大きく左右されると言われています。
この段階で一貫したジャンルの内容を投稿することで、AIにジャンルを認識してもらいやすくなります。
一方で反応率が低い状態が続く場合は、アカウント運用の方向性を見直す必要があります。初期段階で改善や再構築を迅速に行えるように、常にジャンル認知を意識しておくことが大切なのです。
インスタで属性認知(ジャンル認知)される具体的な方法
それでは、どのようにすればジャンル認知を促すことができるのでしょうか。
以下で具体的な方法を説明します。
投稿内容の一貫性を保つ
上記で解説したようにジャンル認知を促進するには、投稿内容を一貫性のあるテーマで統一することが重要です。
たとえば「レシピ紹介」をテーマにする場合、自分で作った料理のレシピに集中し、外食先で撮影した料理の投稿などは控えます。
ジャンルを幅広く設定したほうが多くのフォロワーを獲得できるように思えますが、実際には投稿内容が分散するとアルゴリズムが混乱し、正しいジャンル認知がされにくくなります。
目標とするフォロワー数を達成するまでは、投稿の方向性を明確に定めましょう。
関連性の高いハッシュタグを活用
投稿ごとにジャンルを表すハッシュタグをつけるのも効果的です。
ハッシュタグは最大30個まで使用可能ですが、ジャンルに関連性の高いものを厳選し10個程度に抑えるのが理想的です。
アカウントだけでなく、自社のジャンルと関連するハッシュタグをフォローすることもおすすめです。関連性が高いものを3〜5つ選び、フォローすることでアルゴリズムにジャンル認識を促します。
不適切なハッシュタグを使うと、見当違いなユーザーに投稿が届いてしまう可能性があります。
これを防ぐため、投稿内容と密接に関連したハッシュタグのみを選びましょう。
同ジャンルのアカウントをフォローする
ジャンル認知を進めるには、同じジャンルのアカウントを積極的にフォローしましょう。
ジャンルが異なるアカウントを大量にフォローすると、アルゴリズムに誤ったシグナルを送ってしまいます。
同ジャンルのインフルエンサーやフォロワーが多いアカウントをフォローすることで、アルゴリズムはそのジャンル内での活動を認識しやすくなります。
また、インフルエンサーが関連する投稿をシェアしてくれる可能性もあり、アカウントの認知度向上につながります。
関連するユーザーとのコミュニケーションを深める
同ジャンルのユーザーと積極的に交流することで、ジャンル認知がさらに進みます。
いいねやコメント、保存などを通じてエンゲージメントを高めることが重要です。
特に影響力のあるユーザーとの交流は、検索タブへの露出を増やすために有効です。
ただし、不特定多数に無作為にコメントを送るのは逆効果になることもあります。
フォローをした上で、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
同じジャンルが存在するかを確認する
発信するジャンルで同アカウントが存在するかを事前に確認しましょう。
同ジャンルのアカウントが見つからない場合、そもそもそのジャンルの需要が少なくジャンル認定が困難です。
そうなると、Instagramのメリットを活かして運用していくことが難しくなります。
この場合、他のプラットフォームでの運用を検討することも視野に入れるべきです。
インスタで属性認知(ジャンル認知)されるまでの期間
ジャンル認知されるまで、少なくとも1ヶ月以上が必要です。
この期間中投稿を重ねながら定期的にアカウントの状況を確認することが大切ですが、あまり頻繁にチェックするのはおすすめできません。
初期段階ではアルゴリズムがアカウントのジャンルを特定するのに時間を要するため、焦らずしっかり取り組みましょう。
運用を開始したら、まずは30〜60投稿を目標にコンテンツを蓄積していきます。
投稿が少ないうちはインスタグラムのアルゴリズムも「このアカウントはどんな内容を発信しているのか?」と模索している段階です。
そのため、初期段階で投稿があまり表示されなくても悲観する必要はありません。
大切なのは一貫性を持ったテーマで継続的に投稿を行い、アルゴリズムが正確にジャンルを判断できる状態を作ることです。
最初の30投稿ほどでジャンル認知が始まり、検索タブやおすすめ欄への露出が増える傾向があります。
その後、60投稿以内にいくつかの投稿がおすすめに取り上げられるようになれば、アカウント運用が軌道に乗る可能性が高まります。
【まとめ】
Instagramの運用を成功させるためにはジャンル認知がカギとなります。
Instagramにジャンル認知をしてもらうことで、自分のアカウントを好むユーザーの目に留まりやすくなります。
そのためにはこの記事で解説した方法を用いて、アカウントの初期から方向性を一貫させた投稿を行いましょう。