ターゲティングとは、市場を細分化してそのなかでターゲットを定め、最適な戦略を行っていくことです。
つまり、InstagramのターゲティングとはInstagramのなかにいる見込み顧客のなかから細かくターゲットを絞り、そのターゲットに向けた戦略を展開していくマーケティング施策であるということになります。
Instagram広告を出稿するときには、広告を配信する人の地域や年齢、性別、興味・関心を細かく絞ることが可能です。
この記事では、Instagram広告のターゲティングのコツや必要性、種類や効果について解説します。
インスタ広告のターゲティングの必要性
それでは、なぜインスタ広告にはターゲティングが必要なのでしょうか。インスタ広告はインスタに登録している人に届くもので、基本的にユーザーの興味・関心に合ったものが表示されます。
しかし、そのような仕組みだからといって、必ず必要な人に広告が届くとは限りませんよね。そこで、インスタ広告を出稿する側の人が事前にターゲットを設定することが必要とされています。
インスタ広告でターゲットを設定することによって、自社の商品・サービスを購入する見込みのあるターゲットにのみ広告が届くことになります。
自社の商品が40代以上の女性向けのスキンケア化粧品だった場合、年齢や性別を設定することで10代の女性に届いたり、自分用として購入する可能性がない男性に届いたりすることがなくなりますよね。
ターゲティングをすることで、限られた広告予算を無駄に消費するリスクを抑えることができるメリットが得られるでしょう。
インスタ広告のターゲティングの効果
インスタ広告のターゲティングの効果は、実際に広告を受け取った相手の行動にも表れます。広告を受け取った人のなかで、自社が思うような行動に移してくれる人は少数でしかありません。
実際にターゲットを設定しても自社が期待している購入や問い合わせをしてくれる人は広告が届いた人のなかの一部です。
狙ったターゲットに届いてもこのような結果になることが多いため、ターゲットにならない相手に届くと次の行動に移してくれるユーザーの数はさらに少なくなります。これは、広告の効果を引き出せないことも意味しています。
インスタ広告のターゲティングは、年齢も1歳単位で設定できる点が魅力です。このメリットを利用して、商品別に合うインスタ広告を選定しましょう。
インスタ広告のターゲティングの種類
インスタ広告のターゲティングは主に3つの種類に分類されます。それぞれの種類についてご説明します。
コアオーディエンス
コアオーディエンスはインスタ広告のターゲティングのひとつで、ユーザーのデータや興味・関心、位置情報などを利用してターゲットを絞り込む手法のことです。
コアオーディエンスはさらに2つに分類されます。ひとつは、登録情報を基に分類するユーザー属性ターゲティングです。そして、もうひとつはインスタでのユーザーの行動を基に興味・関心から分類するインタレストターゲティングです。
インタレストターゲティングでは、ユーザーのフォロワーやハッシュタグなどによって、ターゲティングを行うことができます。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとは、自社が保有している顧客情報をSNSへと提供し、その情報を基に自社がターゲットとして選びたいオーディエンスに広告を配信できるものです。
カスタムオーディエンスではデータを使ってそのオーディエンスに広告を配信することができます。また、そのユーザーリストのオーディエンスを除いて広告を配信することも可能であるなど、使い勝手が良いターゲティングの種類です。
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスを基として類似したユーザーをターゲティングできる仕組みとなっています。
類似の濃度を1~10%の間で設定することが可能で、より類似している濃度が高いのは1%です。配信する対象としておすすめのユーザーも1%で、パーセンテージが低い方から開始して効果が出てきたら少しずつ上げていくのが良いとされています。
インスタ広告のターゲティングのコツ
インスタ広告やターゲティングが初めてだという方は、どのようにインスタ広告を運用していったら良いか悩んでいるのではないでしょうか。
インスタ広告のターゲティングのコツは、広告にしたいと思っている投稿がどのインスタ広告のなかでもどの広告を選ぶとより高い広告効果を得られるかを正しく見極めることです。
業界や商品ごとに写真広告に向いているか、それとも動画広告の方が成果が出やすいかは変わってきます。さらに、ストーリーズ広告ではキャンペーンの告知などが向いているとされています。
インスタ広告を利用するときのターゲティングはこの内容だからこの配信方法を選ぶべきだという明確な決まりはなく、可能であれば効果を見ながら複数の方法を試してみるべきです。
いくつかの方法を試してみることによって、その商品や自社に最も合った広告がわかるでしょう。
インスタ広告のターゲティングの注意点
インスタ広告のターゲティングは、上手く活用すれば集客効果も高くなるメリットがあります。しかし、ターゲティングには注意点があります。
この注意点を把握することで、より自社がインスタ広告に期待している効果が得られます。これからご紹介する3つの注意点を知り、インスタ広告によるターゲティングを成功させるきっかけをつくりましょう。
ターゲットを絞りすぎない
マーケティングでもターゲットを絞ったりペルソナを設定したりすることは重要だと言われていますよね。しかし、インスタ広告で細かくターゲットを設定してしまうことによって、届けられる見込み顧客の数が激減してしまう恐れもあります。
そのため、本当は広告が届いていたら購入してもらえていたような相手にも届かなくなってしまうリスクが生じます。この販売チャンスを逃さないためには、インスタ広告のターゲティングで相手の情報を絞りすぎないことが重要です。
ターゲットを絞って広告を出しても上手くいかない人は、一度その条件を見直してみてください。
配信の頻度に注意する
SNS広告で同じような広告ばかり目にすると、その広告に対する価値やイメージが下がってしまう経験をした人も少なくないはずです。
web広告に対して良いイメージを持つ人ばかりではないため、配信の頻度が増えることによってターゲットからマイナスイメージを抱かれてしまうこともあるので注意しましょう。
配信の頻度を適度にすることでより高い効果が得られるだけでなく、予算も抑えることができるのでおすすめです。
予算が安いと効果が出にくい
ターゲティングをしっかりしたとしても、クリック広告の場合は予算を低くすると1日5クリックでその予算を消化してしまい、ほとんど結果につながらないことも少なくありません。
したがって、予算をいくらにするかを考えることは重要です。広告費用をいくらにするのが適切であるかは難しいですが、まずは低めの予算からスタートして、効果を見ながら必要に応じて1日あたりの予算を変更していきましょう。
【まとめ】Instagram広告はターゲティングが重要
Instagram広告では、ほかの広告やマーケティング施策と同様にターゲットを設定しないのはNGです。したがって、ターゲティングを行って広告を配信することで、自社が届けて欲しいユーザーに広告が届きやすくできます。
しかし、ターゲティングもやりすぎは逆効果です。ターゲットを絞りすぎると興味を持ってくれるユーザーがそのターゲットから外れてしまうこともあるため、効果を見ながら適切に設定できるように調整していくことが大切です。